
天国の主人からのプレゼント
主人の3回忌が終わった頃、突然『猫が飼いたい』と思うようになった。友人に片っ端から『猫、拾ったら教えてね』と言い廻っているとすぐお声がかかった。 冬の初め、信号待ちの車の下に灰色の煤けた小さな仔猫が潜り込んできたのだという。掌におさまる程のその子を洗ってやると、ひどく汚れたシャム猫だとわかった。この子がどうか色とりどりの花のように華やかに幸せに育つようにと『花』と名付けた。気付けばいつの間にか泣くことも主人を夢に見ることもなくなっていた。『花』はきっと天国の主人からのプレゼントに違いないと思う。
出会いの経路 | 捨て犬・捨て猫を保護 |
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投稿日 | 2018年07月29日 |
応募部門 | いのちつないだニャンコ |
作品ID | 11651 |
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